非モテビジネスと私が呼んでいるのは、地下アイドル、コンカフェ、メイドカフェといったもの。
なぜ非モテビジネスと呼ぶのか?
ビジネスモデルの本質とはなにか?
今後どうなっていくのか?
について私の考えを書いておきたいと思います。
目次
非モテビジネスとは
私ホークはJKリフレに3桁万円ゆうに超える額を使うほど通った経験があります。同様に地下アイドル、コンカフェ、メイドカフェといった所にも同程度の額のお金をつぎこんできました。JKリフレにも共通する事ですが、全ての非モテビジネスは同じ道理で成り立っているんです。
非モテビジネスは女性経験の少ない男たち=非モテをメインターゲットにしている
日常生活で女性との接触はあるけど、彼女は生まれてから一度もできたことが無いという男性も珍しくはありません。そういった女性経験の少ない男たち=非モテをターゲットにしているのが非モテビジネスです。でもなぜ、非モテをターゲットにしていると言えるのでしょうか?
- 恋愛を禁止しているかどうか
- 客とLINEなどで個人的なやり取りを禁止しているかどうか
- 恋愛対象として見ることが良しとされているかどうか
基本的に非モテビジネスの女性達は恋愛禁止か、または彼氏と出歩かないように言われています。また、客と嬢の間でLINEなどを使った個人的なやり取りが禁止される事も多いのがキャバクラとの大きな違いです。実態として、非モテビジネスにハマっている男性=オタクは女の子を恋愛対象として見ているわけですが、そのことが必ずしも良いことであるとはされていません。
キャバクラは恋愛を楽しむお店ですよね。非モテビジネスはそうではなく、かわいい女の子をオタク連中が一緒になって応援してあげる場所という建前になっているんです。不思議ですよね?
徹底的に非モテをもてなす世界
疑問に感じてしまうのはこんな点です。
- 彼氏の存在を消す意味
- 繋がり禁止(LINEなど)
- 恋愛対象としないという建前
非モテとは言っても一人の人間としてのプライドがあります。もし必死になって応援している女の子に”無料”で”自由”に会話やLINEができ、ましてや体の関係まである男性が居るとしたら・・・。自分は女性経験が全くないのに、その男性は自分が夢中になっている女の子を独り占めできるとしたら。
そんな気持ちを汲んで、こういったルールが存在するわけですね。非モテをもてなすために、彼氏や男の存在をキレイサッパリ消した偶像たるアイドルやメイドが居るわけです。本来存在し得ない女性なわけですが、非モテにとってはそんな女性だけが自分の存在を認めてくれるんです。
非モテビジネスにハマるワケ
普段は話す事もできない女性。しかも、一般的に見てもルックスが良いとされる女性達が自分に優しくしてくれる衝撃と言ったら非モテ男性達にはすごいものがあると思います。色恋営業もあれば、特別扱いもあるような、接客としてはキャバクラと何も変わらない世界だったりするわけですが・・・笑。
しかし、一点だけ大きく異る部分があります。それは、オタク同士でコミュニティが出来上がるという事。どんな場所でも必ずコミュニティが出来上がっており、オタク同士はまるで親友のように飲んだり場合によっては家に泊まったりという事が起きます。
組織が出来上がりそれが大きくなると、上下関係が生まれます。オタクだけで構成される小さな社会と言って良いような世界がそこにはあります。ただ疑似恋愛にどっぷりハマるだけでなく、社会的地位が得られる満足も与えてしまうのが非モテビジネスのスゴイ所なんです。社会的地位って幻想じゃねー?という話はまぁここでは置いておきますが笑。
そりゃ、ハマるわけですよね笑。
- 男の影がない理想的な女性
- 理想的な女性との擬似恋愛
- コミュニティでの社会的地位
非モテビジネスはこの3つの価値を非モテ男性に提供します。
ビジネスモデルの本質は問屋と同じ
ではこの価値を提供する事でどうやってお金を稼ぐのでしょうか?キャバクラでは滞在時間に対する課金が主なものですが、非モテビジネスではチェキ撮影や握手会などで指名した女性との会話に数十秒〜数分といった単位で課金されます。これこそが主な収益の源泉である事は明白で、その額は短い時間を回すわけですから天井知らずです。
チェキ撮影や握手会にはこれと言って特別な資質が必要なわけではありません。しかも、アイドルだからこそ歌やダンスのパフォーマンスが全てな世界ではありません。仕事に対してやる気のある女性を選別し、継続して活動させる事が最も難しい仕事かもしれません。
何も特別な事はないごく普通の女の子達でも”アイドル”や”メイド”というラベルが貼られれば不思議と魅力的に思えてくるものです。これはまるで問屋が、名も無い商品に自社の名前をつけて売る事で価値を上げているようなものです。さらに、多くの商品=女の子を管理し安定的に供給する役目を地下アイドルの事務所は担っています。
本質的には問屋と何も違いはないのかもしれません。
非モテビジネスの今後
人権問題にはなりえない理由
女の子を人身売買しているような印象を与える文章を書いてしまいましたが、女の子達自身が積極的にこの世界に入ってきているという実態があります。当たり前と言えば当たり前で、どこにでも居るただの女子が”アイドル”や”メイド”になれるわけです。その魅力は、”Kawaii”という言葉で一括りにされる世界が大好きな女子にとって計り知れないものがあると思います。
地下アイドルがAKB48や乃木坂46、欅坂46といった日本を代表するアイドルに上り詰める事はもう無理なのではないか?と言われて久しいです。地上波の音楽番組に上り詰めたグループはここ数年で数組程度ではないでしょうか?それでも、ライブアイドルこそが楽しくやりがいを感じているアイドル達もたくさん居るという事実があります。
棲み分けの深化と通過点としての地下アイドル・メイド
メジャーアイドルになれなくても構わないと思っている女の子達が目指す所は一体どこなのでしょうか?それは、それぞれの女の子達に聞いてみなければわかりません。
ただ、活動する女の子達は、10代20代という女子として最も魅力あふれる時期に、女子が最も輝けて自分自身も憧れる”アイドル”や”メイド”で居たいと思っているように感じます。大学や専門学校などで勉強を並行し、社会人となるタイミングで辞めて普通の一般人になる選択をする、または音楽に関わり続ける、いずれにせよ人生の通過点として非モテビジネスを捉えていく傾向はより強くなっていくでしょう。
中抜きでの直接取引の増加は非モテビジネスにもやってきている
女の子達は人生の目標ではなく通過点として、アイドルやメイドを自発的に選択しています。女の子達が求めることと、顧客が求めている事を実現するためには、事務所が絶対必要というわけではありません。例えば、SHOWROOMという配信サイトでは個人で活動する地下アイドル(自称も含まれる)が日々配信を行っていますし、ツイキャスやニコニコ生放送、Youtube liveでもアイドル的な活動をしている女性はたくさん存在します。
問屋と言えば中抜きによって倒産が続発したというのは記憶に新しい所です。それと同じように、誰でもアイドルをプロデュースできる、そんなサービスが出て来るのではないでしょうか?アイドル自身で自己プロデュースしているアイドルも居ますが、オタクがプロデュースしてもいいし、一般人や全く知らない世界の人がプロデュースしてもいいわけですからね笑。ライブハウスとレンタルスタジオがあれば活動場所はOKなわけですから。
個人的な非モテビジネスへの接し方とその変化
刹那的な遊びである事に違いはありません。
恋愛という意味では男性にとって全くメリットが無いばかりかデメリットしか無いため、擬似恋愛を楽しむのはあくまで表面上といった感じでしょうか。
そもそもルールを守って遊ぶと繋がることができないですからね。
JKリフレと地下アイドル、メイドの関係について
ぶっちゃけた話まだ世間に一切出ていない元JKリフレ嬢地下アイドルやメイドを知っています・・・。結局のところ、JKリフレだろうがアイドルだろうがそこに居る人種は変わらないという事ですね笑。
しかし、JKリフレを非モテビジネスに入れていないのには理由があります。男の影がない理想的な女性が居て、理想的な女性との擬似恋愛が楽しめるビジネスという点では同じことです。ですが、決定的な差はオタクコミュニティが形成されないということ。JKリフレはあくまで個人での遊びですから。
そこがJKリフレの弱みであり強みでもあると思います。弱みはハマっても抜け出しやすい点。強みはワンチャンを楽しみやすい点。
個人で会って口説くのも本来は禁止ですが可能ですし、彼女を作る事も比較的容易でしょう。だからこそ、非モテだけではなくモテる男たちも群がってきているのがJKリフレの現状です。
ルールを守り通すことのむなしさが計り知れない
非モテビジネスに話は戻ります。ルールを守り通す意味ってなんでしょう?
そこに居る女の子はアイドルやメイドといったラベルを貼られた普通の女の子達です。結局女の子がOKなら繋がろうが、彼女にしようが何したって構わなくないですか?
これに対する答えは、これらビジネスが非モテビジネスであるからダメなんだという事です。は〜だったら最初っからこんなビジネスの客にはならねーよなぁって思っちゃいますよね?笑
女の子との会話をメインの収益源とするのであれば、アイドルである必要性はなかったのではないでしょうか?
顧客が本当に必要としていたものはなんだったのでしょうか?だって、女の子と会話したいならガールズバーやキャバクラ行くもの笑。JKリフレもガールズバーもキャバも、アイドルをやっている女の子達と何も変わり映えしないんですから。
こういった事実が積み重なった結果、今地下アイドルビジネスに居るオタクには1つの傾向があります。それは、コミュニティでの社会的地位が得られる所に満足の重きを置いているということです。でも、社会的地位って全員には行き渡らないのが道理ですよね?結果的にいざこざだらけになっちゃってあー見てられないってな感じです笑。
地下アイドルビジネスの現状ははっきり言って先が無いようにしか見えませんでした。その理由は暗に顧客を限定してしまっていること、顧客が本当に必要としているものが理解できていないこと、安売りされ過ぎたアイドルとの接触(=会話)によって既存顧客を疲弊させてしまっていること。
八方塞がりの様に思えてしまいますが、今後どう展開していくのか?私も注目しつつ考え続けていきたいと思います。
アイドルはもっと稀有で身近な存在であってはならないという原理主義的な考え方と、もっと身近にオタクがプロデュースまでやっちゃうという考え方、2つの方向性があるのではないでしょうか?どちらにせよ、何らかの変化が非モテビジネス業界に起きてくる事を期待して終わりたいとおもいます。